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2014.01.14

人間行動システム専攻 林直亨教授らが、味に対して顔の皮膚血流が特異的に応答することを発見しました。

 人間行動システム専攻の林直亨教授と県立広島大学の鍛島(かしま)秀明助教らは、味に対する好き嫌いに応じて顔の皮膚血流が特異的に応答することを明らかにした。すなわち、おいしいと感じられた刺激(オレンジジュースとコンソメスープ)を与えた際には瞼(まぶた)の血流が増加し、主観的なおいしさと瞼の血流の相対的増加量との間には相関関係が認められた。一方、おいしくないと感じられた刺激(苦いお茶)では鼻や額の血流が低下した。 この成果は言語を介しない味の評価法や味の官能評価の新たな手法として期待される。 研究内容は1月5日「Chemical Senses(ケミカル・センス)誌」に掲載された。


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論文 
雑誌名:Chemical Senses
論文タイトル:Palatability of tastes is associated with facial circulatory responses
執筆者:鍛島秀明、濱田有香、林直亨



図1. コンソメスープをおいしいと評価した被験者の顔面の皮膚血流変化。
赤は血流が高く、青は血流が低いことを示す。スープ投与後には瞼の血流が増加していることがわかる。