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研究科イベント「文理融合の大学院 学び方・働き方・生き方」

東京工業大学・大学院社会理工学研究科は、人間と科学技術が調和した社会を目指す人を募集しています。

社会理工学研究科では、「文理融合の大学院 学び方・働き方・生き方」と題して、下記の通りイベントを開催いたします。

大学院進学を検討している方や就職活動を控えた現役大学院生の方、あるいは、大学生・大学院生のお子様をもつみなさまに向けて、4 人の講演者が、文理融合の大学院での学び方、修了後の働き方、そして生き方についてのお考えを、ご自身の多彩なご経験を交えながらお話しいたします。

講演者を囲むテーマ別ディスカッションや、水墨画のライブ・ドローイング・パフォーマンスもあります。ふるってご参加下さい。


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日時2014年12月13日(土曜日)14:00〜18:00(開場 13:40)
会場東京工業大学大岡山キャンパス西9号館 MAP
 コラボレーションルーム
内容第1部 講演
14:00~14:30 小川憲治先生
(東京工業大学学生支援センター電話相談デスク特任教授)
「就職、転職、起業などとの向き合い方」
14:35~14:55 酒井陽祐氏
(水墨画家、Web 制作フリーランス)
「進路、キャリア選択の考え方」
15:00~15:20   深町珠由氏
(独立行政法人研究員)
「研究者としての働き方・生き方」
15:25~15:45 米川孝宏氏
(ソフトウェア開発会社代表取締役社長兼CEO)
「大学院での研究成果と起業」

 

第2部 講演者を囲むテーマ別ディスカッション
15:55~16:35 「文理融合の大学院学び方・働き方・生き方」

第3部 酒井陽祐氏の作品の紹介と水墨画のライブ・ドローイング・パフォーマンス
16:45~17:45 

 
案内ダウンロード (PDF)
主催東京工業大学大学院社会理工学研究科
 
問合先東京工業大学大学院社会理工学研究科 価値システム専攻 教授 猪原健弘
 valdes@valdes.titech.ac.jp  03-5734-3366 (Tel&Fax)



開催報告

報告者:猪原健弘(社会理工学研究科・価値システム専攻・教授)

 東京工業大学大学院社会理工学研究科主催のイベント「文理融合の大学院 学び方・働き方・生き方」は、2014年12月13日(土)の午後2時から開催されました。この日はまさに快晴(写真1)で、学内外から23名の方々にご参加いただきました。
 第1部では、本学学生支援センターの小川憲治特任教授、水墨画家としてご活躍中でWeb 制作フリーランスでもある酒井陽祐氏、独立行政法人の研究員として研究に携わっていらっしゃる深町珠由氏、そして、ソフトウェア開発会社代表取締役社長兼CEOとして経営の最前線にいらっしゃる米川孝宏氏にご講演いただきました。酒井氏、深町氏、米川氏は社会理工学研究科の修了生です。
 小川先生は、ご自身のIT業界での転職や大学院社会人入試の受験、そして、臨床心理士のご経験を踏まえて、人生における経済的、社会的、精神的な仕事の目的(位置づけ)を再確認した後、ライフステージごとに一般職、技術職、研究職、教職、管理職、経営者、転職、起業、大学院社会人入学、プロフェッショナル(専門職)、天職など、多様な職種とそのあり方があることに言及し、物事に本気で取り組むことの大切さをお話しくださいました(写真2)。
 酒井氏は、インターネットベンチャーからWeb制作フリーランスへ、そして、水墨画の世界へと進んだ経緯をご紹介くださり、自分を助けてくれる人との出会いや目の前のことを大切にすることも重要だとお話しくださいました(写真3)。
 深町氏は、ご自身の大学院修了後の研究者としてのキャリアを振り返りながら、研究者の仕事の特徴をお話しくださいました。そして、現在の若者の雇用は「就職活動の時期が一生のうちに何度も訪れる状況である」との研究成果をご披露くださいました(写真4)。
 米川氏は、「東工大発ベンチャー」制度を利用して起業なさった経緯や、ご自身の会社で現在取り組んでいらっしゃる事業をご紹介くださいました。大学院での研究成果が、ソフトウェア開発の最先端、そして、ビジネスや社会の中で活用されている様子がよくわかりました(写真5)。
 第1部での4件のご講演の後、休憩をはさんで、第2部のディスカッションにうつりました。ディスカッションはフロアからの質問に4人の講演者がこたえるパネル形式で行われました。学外の参加者からの質問が多く、「東工大の大学院の魅力は?」という質問には「研究環境」とのこたえがあり、また、「文理融合の大学院の強みは?」との質問には、「専門用語に頼らないコミュニケーション能力が鍛えられる」、「多分野の知り合いができる」といったこたえがありました。十分な時間が取れなかったのが残念でしたが、休憩時間にも講演者と参加者の間で会話が続くなど、有意義なディスカッションになりした(写真6)。

写真 1:快晴に恵まれて開催 写真 2:小川先生のご講演 写真 3:酒井氏のご講演 写真 4:深町氏のご講演 写真 5:米川氏のご講演 写真 6:パネルディスカッションの様子
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 第3部は、講演者の一人、酒井陽祐氏による水墨画のライブ・ドローイング・パフォーマンスでした。異なる濃さの筆が入るたびに全体の印象が大きく変わるのが驚きでした。酒井氏の多数の作品と参加者が見守る中、約1時間で新しい作品が完成しました(写真7)。
 パフォーマンスの終了後、酒井氏の新しい作品の前で記念撮影をし、イベントは無事、終了しました(写真8)。
 お忙しい中、イベントにお集まりくださった参加者のみなさま、そして、ご講演をお引き受けくださった講演者のみなさまに感謝いたします。参加者アンケートの回答には、
 ・「社会に出てからのことを、具体的にイメージすることができた。」
 ・「いろいろな進路に進んだ方の話が聞けてよかった。」
 ・「いつもはほとんど考えがつかない人生、仕事について皆様のお話を聞くことで他からの視点として見直すことができたこ
  とがよかったです。」
 ・「最後にディスカッション形式で質問時間を設けてくれた。講演時間の長さがちょうどよかった。」
 ・「就職活動が何度もあるような生き方を知ることができた。」
 ・「ディスカッションでは非常にためになる意見を聞けた一方で、時間が短めの設定であったように感じた。」
 ・「パフォーマンスは滅多に見られるものではなく、大変有意義だった。」
 ・「共感できる点が多く、起業のヒントを頂いたような気がする。」
などが感想としてあげられており、参加者のみなさま、それぞれ、今回のイベントを意義深く感じて下さったと考えております。一方、
 ・「もう少し多くの修士修了の方のお話を聞きたかった。」
 ・「他大学からの院進学希望者向けイベントを開催して欲しい。」
 ・「研究科修了直後の新卒の社会人の方に就職活動についてお聞きしたい。」
 ・「ディスカッションにより多くの時間を割いて欲しかった。」
 ・「VALDESのOB・OGらの働き方、生き方を知る場が欲しい。」
 ・「産学官連携事例などを紹介するイベントを開催して欲しい」
 
といったご意見・ご要望をいただきました。今後のイベントの企画に生かしたいと思います。
 最後になりましたが、本イベントの準備にご協力くださったスタッフのみなさま、ありがとうございました。
 

写真 7-1:酒井氏によるライブ・ドローイング・パフォーマンス 写真 7-2:酒井氏によるライブ・ドローイング・パフォーマンス 写真 7-3:酒井氏によるライブ・ドローイング・パフォーマンス 写真 8:酒井氏の新しい作品の前で
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