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シンポジウム

2011年10月5日に東京工業大学で災害ソリューション実践の報告会が行われました。

  1. プロジェクトの説明
  2. 活動A:デジタルアーカイブ化の報告
  3. 活動B:短編映画制作支援の報告(B1・B2・B3チーム)
  4. 斎藤彬夫副学長からの講評
  5. パネルディスカッション

活動報告の内容

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斎藤彬夫副学長からの講評

 本学の学生が復興の支援を行ってくれたこと大変嬉しく思います。 日頃、理工系の学生には技術ももちろんですがそれ以前に人の苦しみ悲しみを 理解できる若者になってほしいと思っています。 そういった意味で今回の皆さんの活動を高く評価したいと思います。 授業を用意してくださった社会理工学研究科の先生方、防災科学技術研究所の方々、 NTTドコモモバイル社会研究所の方々に厚く御礼申し上げます。

活動A:デジタルアーカイブ化について

 報告映像にあった,作業に入る前の車からの風景が印象的でした。 途中の緑は実に見事で美しく、臨海部は大変な被害というその格差が非常に大きいというのが東北の現状なのか、このように思いました。 また、皆さんがまとめた資料は大変貴重な意味があると思います。 再び起こるかもしれない災害時の処理の場面では役に立つのではないかと思います。

活動B:短編映画制作支援について

 活動Bは報道陣が作るものでなくて、現地の人たちと一緒に現地の人たちが生に伝えたいことを映像に残していくということでした.

 B1チームの報告では被災地の現状と内陸部の紹介がございました。 心は一つという短編動画を流していただきましたが, 何もないんだもの」という女性の声が入っていました。 次の映像の何事もなかった東北の観光地との対比が対照的でした。 これが今の東北の現実なのかと思いました。

 B2チームの報告では,「世界中から支援の手が差し伸べられています(はじめてのインタビュー)」という短編映画で、子供がインタビューをしていました。 子供なので論理的に質問して行くということはありませんが, かえって質問が素朴で聴きたいことを一生懸命聞いている姿が印象的でした。 何よりこれだけの災害でもたいへん元気な子供の姿を見て大いに救われました。

 B3チームの報告では、さらに心をうたれたものがありました。 災害を受け止めての短編映画のシニアの方、 あれだけの災害を受けながら、非常に落ち着いた様子で心の強さを見せて頂けました。 「重ねてきたことを大切にして生きていきたい」 これは私どもが大いに学ばなければならない、そういう言葉であったと思います。

 また、「海の近くに住むということは津波などの自然災害が来ることも含めて住んでいました。 自然災害が来る危険はあっても気候がよく自然が豊かなこの土地は本当にいいんです。 だから今回は不運だったがまた住みたい」 これはまさに被災地の気持ちを非常によくつたえていると思います。 今回大変な被害にあいましたが、まぎれもなく彼らの大切な故郷である、 このようなこと非常に端的にあらわしていました。

 映像で見せていただき皆さんそれぞれに学ぶことがたくさんあったと思います。 私も今日はずいぶん学びました。 東北が一日も早く復活してほしい、 そういう気持ちをさらに強く持つようになりました。 今回の皆さんの人を思う気持ち、それから たいへんなことをたくさん学んできたという成果、 ただ労力を提供しただけではなくて 東工大生らしく技術を使ってそれをやろうとしたこと、 非常に素晴らしかった。 一言で申し上げて花マルを差し上げたい。 そのように思います。

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